ブラック企業2年10ヶ月奮闘記

社会人として初めて入社した会社は、一部上場の金融業界に属しており、当時の私はその可能性に胸を躍らせていました。


しかし、そこで過ごした2年10ヶ月は、希望に満ちたスタートから現実の厳しさを痛感する日々へと変わっていきました。
この体験記では、私が経験したリアルな日々をお伝えします。

下記の悩みのある人の参考になれば嬉しいです。

  • 『自身の働いてる環境はブラックではないか』と悩んでいる。
  • ブラック企業に勤め続けるとどうなるか。
  • 会社を辞めるきっかけはどんな時か知りたい。
ノリダー
ノリダー

今回は体験談になります。楽しい事もありましたが、他の人に話すと『ブラック企業ですねとよく言われます。

1. 入社時の期待とやる気

新卒で入社したのは、一部上場の金融会社
バブル崩壊後、多くの企業が採用を絞る中、この会社は積極的に四大卒を大量採用していました。

「実力主義」を掲げ、年齢に関係なく優秀な人はすぐに出世できると聞き、鼻息荒く「3年以内に店長になる!」と心に誓い入社しました。

入社式は、有名なホテルで豪勢なパーティー形式で行われ、同期たちもやる気に満ちた意欲的な人たちばかり
未来に期待を膨らませながら、希望に満ちたスタートを切ったのを今でも覚えています。

2. 入社後に感じた違和感

そんな夢を抱いて配属された営業所。そこで待っていたのは「理想」とは程遠い現実でした。

私の仕事は、リストにある会社へひたすら電話をかけ、融資や手形割引を案内するという単純な営業活動の繰り返し。
来る日も来る日も電話をかけ続ける日々で、初めて契約が取れたのは配属から2ヶ月目のことでした。

労働環境も厳しく、終業時間を過ぎても21時〜22時まで働くのが常態化しており、土曜日は休日とされていましたが、実際には暗黙の休日出勤が求められる状況でした。

「これが一部上場企業の実力主義なのか?」という疑問を抱きながらも、「これを乗り越えれば成長できるはず」と自分に言い聞かせる日々が続きました。

3. ノルマを達成できない人たちの現実

この会社は完全実力主義で、業績が全てでした。私が所属した営業所には幸いにもパワハラをする店長はいませんでしたが、他の支店では強烈なパワハラが横行していました。

同期の中には、上司からの厳しい叱責や過剰なプレッシャーに耐えられず、精神的に追い詰められて辞める人もいました。

店長自身も深夜に支店長から叱責を受けたり呼び出しを受けたりしており、店長というポジションの過酷さを目の当たりにしました。その頃から、「店長になりたい」という私の気持ちは徐々に薄れていきました。

離職者は年々増え、入社1年後には同期の3分の1しか残っていませんでした。
それでも毎年同じ人数を採用していたため、表向きの社員数は増加し、出店も加速していました。

4. 辞めた理由

最初は「3年は耐えよう」と漠然と考えていましたが、会社自体が強引な営業手法をメディアで報じられるようになり、徐々に衰退の兆しを見せ始めました。

同期のメンバーも転職していなくなり、残っている知り合いが数人となっていました。
辞めた同期の転職後の話が、とてもキラキラしていて『いいな』と思いながら聞いていました。

そんな悩ましい状況のある朝、何の前触れもなく「もう辞めよう」と決意しました。
1年ほどいつ辞めようか、いつ辞めようかと悩んでの答えでした。


それまで悩んでいたはずなのに、その時の気持ちは驚くほど軽かったのを覚えています。
「このままでは自分の将来が見えない」という直感が、私の背中を押しました。

5. 退職してからの日々

退職の意思を伝えた後は引き継ぎを行い、あっさりと会社を去りました。
送別会も開いてもらい、退職後は穏やかな気持ちで新しい一歩を踏み出す準備を始めました。

当時の転職活動は、ハローワークや転職雑誌が主流だったため、自宅でゆっくり過ごしながら約2ヶ月間次の仕事を探しました。その期間、久しぶりに自分の時間を持ち、「次は自分に合った働き方を見つけたい」と考える余裕が生まれました。

会社を辞める前に次の転職先を探すのは、漠然と罪悪感があったのを覚えています。
昔に戻れるなら、辞める前に転職活動して、少しでも環境・条件の良いところを探して面接通ってから、退職する事を選んでいました。

6. 経験から学んだこと

この2年10ヶ月は決して楽ではありませんでした。
しかし、今振り返ると、次のような学びを得られた貴重な時間でもあります。

  1. 理想と現実を見極める目
    企業の華やかなイメージだけで判断せず、実際の働き方や価値観をしっかり見極める重要性を痛感しました。
  2. 自分を大切にする勇気
    無理をして続けることだけが正解ではないと知り、自分の人生や健康を優先する勇気を持てるようになりました。
  3. 働く環境の大切さ
    仕事そのものだけでなく、周りの人や環境が自分のモチベーションや成長に大きく影響することを実感しました。

7. まとめ

ブラック企業での2年10ヶ月は決して無駄ではありませんでした。
この経験があったからこそ、今の自分があり、より良い働き方を見つけることができました。

同じような環境で悩んでいる方がいれば、「自分を犠牲にして働き続ける必要はない」と伝えたいです。
勇気を持って一歩を踏み出せば、新しい道が必ず見えてきます。


『自分が辞めると周りに迷惑をかけるのでは』と悩みますが、転職活動をして、次の仕事を見つけてから退職するのは、悪い事ではありません。

ブラック企業にいて、転職するか悩んでいる人の参考になれば幸いです。